JOURNALショールームの装飾製作。3Dモデルにテコ入れした結果…
弊社は9月に行った東京オフィスの移転を機に、ショールームのリニューアルに取り組んでいます。12月頃のオープンに向けて、鋭意製作中です。
今回は展示品の製作過程を、試行錯誤した一面もあわせてお見せしたいと思います。
立体の花があしらわれた印象的な展示品をつくりたい
弊社の新しいショールームは、虎ノ門ヒルズ ステーションタワーの開業でますます賑わいを見せる虎ノ門にございます。
そんな華々しい土地にふさわしい、満開のバラの花をモチーフとした装飾材を3Dプリンターで表現しようと検討中です。
デザインは本プロジェクトにジョインしていただいているカイチデザイン様にお願いしました。
どんな展示品ができるかは、ショールーム公開日まで楽しみにお待ちください!
既存のデータを修正して、オリジナルの形へ
カイチデザイン様からいただいたデモ版の3Dモデルをもとに、社内のクリエイターが編集します。
もともと支給いただいたデータは『一輪のバラの花』でした。
それを茎や葉を削除し、花弁の厚みなどを調整して花冠(花の頭の部分)のみを残したものが、上の3Dモデルになります。
実際に出力しましたがとても良くできていて、改めて3Dプリンターの可能性を感じました。
一方で、造形が複雑なため通常の吹き付け塗装ではきれいに色が乗らないのでは、という懸念も生まれました。
本記事上部のピンク色の薔薇は、塗料にドブ漬けしてみたサンプルになります。思ったよりもきれいに仕上がりましたが、もっと美しさを追求できる方法はないだろうか・・・。
話し合った結果、花弁をレイヤー別のパーツに分けて出力し、塗装したあとで接合させることにしました。
1からデータを作り、組み立てる
こちらがレイヤー分けした花弁です。(マウスをドラッグして回転できる3Dデータです。ぜひお試しください)
花弁の1枚1枚が別パーツとしてすべて分かれており、根元のプレートに接着して組み立てるイメージで作成しました。
こうすれば、1枚ずつ塗装ができるため全体的に色ムラがなく、美しい花冠が完成します。
また、こちらのデータは社内のクリエイターが1から仕様を考え、作成したものになります。元データは花弁同士が干渉し合っており、分割が困難だったためです。
クリエイター在籍メーカーだからできる柔軟な対応
上記までのやりとりは、すべてカイチデザイン様と当社間で完結しております。
一般的にはデザイナーとメーカーの間に、データ作成の専門企業を挟んだことと思います。しかし弊社は工場在籍のクリエイターを抱えているため、試作品製作の工数・時間が大幅に短縮できました。
これは通常のご依頼にもいえることで、データ作成費に中間マージンをいただかず、かつ営業=工場間でスムーズな連携ができることで納期短縮も叶います。
当社ではこのように既存の3Dデータを修正するだけでなく、お施主様やデザイナー様のイメージを3Dデータ化するお手伝いもさせていただきます。
「どのレベルから作成してもらえるの?」「依頼方法は?」など、データ作成に関する詳細は後日公開いたします。
もちろんお問い合わせいただければすぐにご回答いたします。
▼ご相談は3D造形の担当者まで直接ご連絡ください
担当 アートプロダクトチーム 佐藤 貴光
電話:080-4501-3280
mail:satou@hinode-gr.jp